今井忠興と眉山惣兵衛【あさが来た】実在モデルである三井高益と天王寺屋五兵衛とは?


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 NHKの朝の連続ドラマ「あさが来た」に登場する人物である今井忠興と、眉山惣兵衛の実在モデル人物をご紹介致します。

三井高益

 あさが来たでは、升毅さんが演じる、今井忠興のモデルとなっている人物が三井高益です。

 この三井高益(みつい-たかます)は京都・油小路通出水の小石川三井家6代当主です。

 京都・三井家と言うのは、祖とされる三井高利(みつい-たかとし、1622~1694)が、出身地である伊勢・松坂から出て、52歳の時に江戸と京都で店を開いたのが始まりです。
 商人としては抜群の才能があり、呉服を京で仕入れては、江戸で販売するなど、当時の江戸時代においてかなりの成功者となりました。
 晩年の65歳のときに京に移住して亡くなっています。

 この三井高利は子供がたくさんおり、総領家である長男・三井高平の北家の他、次男は伊皿子家、3男は新町家、9男の南家などを起こしました。
 男系由来の6家は「本家」で、娘婿や孫娘の婿など女系5家は「連家」と呼ばれ、のち三井11家と呼ばれる家柄となり、9家の本宅は京都にあります。
 三井浅子(あさが来たでは今井あさ)の実家である出水家は、6男の三井高好の養子となった、三井高利の10男・三井高春が祖となります。
 なお、明治維新後には東京・小石川に移住したことから、小石川家とも呼ばれます。

 また、小石川三井家の7代当主は、三井高喜となっております。
 これらの三井家は、明治に入ると「三井財閥」を築きました。


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天王寺屋五兵衛

 あさが来たでは、柄本佑さんが演じる眉山惣兵衛(宮崎あおいさんが演じる今井はつの夫)のモデルとされる人物は、天王寺屋五兵衛です。

 この天王寺屋五兵衛と言うのは、新屋九右衛門・鍵屋六兵衛・坂本屋善右衛門・天王寺屋作兵衛・新屋杢右衛門・泉屋兵兵衛・誉田屋孫右衛門・鴻池善右衛門・助松屋利兵衛ら大阪両替商の筆頭とも言える商家です。
 なお、これらの名称は、人の名前と言うよりは「屋号」であり、代々の当主が名乗った名称ですので、初代の天王寺屋五兵衛は大眉光重と言う本名で、1623年に生まれて1695年に没しました。
 その後、代々、天王寺屋五兵衛を名乗っており、あさが来たの時代である幕末の天王寺屋五兵衛に関しては、詳しい資料はわかりませんでした。
 しかし、幕末においても、天王寺屋五兵衛は大阪両替商の「筆頭」でして、大名や幕府などに多額の資金を貸していました。
 そのため、徳川幕府が崩壊し、明治新政府となると、それまでの貸付金の回収が困難となり、一気に苦しい状況となり、そんな天王寺屋五兵衛に嫁いでいた、三井浅子の姉・三井春も大変苦労するのです。
 この今橋天王寺屋は、明治中期に断絶しており、子孫は残っておりません。
 大阪での屋敷(店)は、三井浅子が嫁いだ加島屋と近かったと言います。

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