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殿、利息でござる!~感動の時代劇大作のあらすじ実話と出演者一覧など
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2016年公開映画「殿、利息でござる!」は、実話に基づいた原作となる磯田道史さんが書いた「無私の日本人・穀田屋十三郎」を元に制作されています。
実際でも江戸時代の仙台藩黒川郡にある奥州街道の宿場街・吉岡宿(宮城県黒川郡大和町)にて町民を救済した逸話です。
その実話を龍泉院(りゅうせんいん)の和尚・榮洲瑞芝(えいしゅうずいし)が、書物として残したのが國恩記(こくおんき)となります。
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当時の吉岡宿は年貢の納入以外に、藩の物資を運ぶ伝馬役(傳馬使役)の労役も農民・町民が担当するよう、命じられており、重税と労役に耐えかねた村人は夜逃げが相次いでいました。
なお、仙台藩の直轄地には、どうも、伝馬の助成金として伝馬御合力が宿場に支給されていたようですが、ここ吉岡は但木氏1500石の領地であったため、そんな支援もなかったようです。
そのため、吉岡宿に住むなら、他の村の方がマシだと言う事で、村を捨てる者が増えました。
そんな折り、篤志家、菅原屋篤平治(すがわらやとくへいじ)と穀田屋十三郎(こくたやじゅうざぶろう)が、吉岡宿を救いたいと願い、2人の茶飲み話から、仙台藩に千両の金を納付して、その利息にて宿場を運営しようとしたのです。
武士に米や税を取られるだけの世の中でしたが、逆に武士から金を得ようとする発想は、当時、画期的なものです。
しかし、千両と言うと、現在の価値で約2億円~3億円となり、簡単に集められる金額ではありません。
黒川郡の大肝煎・千坂仲内に相談して同志を募りますが、金を集めるにも8年掛かっており、断食したり、銭湯に入るのもやめたりして、小銭を貯めたとされています。
最終的には仲間も9人となりましたが、その苦労話を榮洲瑞芝和尚が記録として残したのです。
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しかし、1773年頃から毎年100両の「利息」を仙台藩から受け取れるようになり、利息は宿場町の住民全員へ平等に配ったとされます。
一時途切れながらも幕末までに藩からは利息が合計6000両は支払われたと言い、黒川郡の中心として吉岡宿では人が減る事がなくなったそうです。
映画「殿、利息でござる!」は、タイトルからも、笑いを取るコメディー映画なのか?と思われる方も多いと存じます。
しかし、実際には「とてもいい話の映画」となっており、感動を呼ぶ内容です。
宮城県と山形県を中心ロケも行われました。
宿場町のオープンセットは、国内最大級の映画撮影所「スタジオセディック庄内オープンセット」(山形県鶴岡市羽黒町)にあり、2016年11月23日まで期間限定予定で、有料見学が可能となっています。(冬季は積雪の為閉鎖)
ただし、このセットの園内は非常に広大で「周遊バス」も運行されているくらいでして、見学は2時間以上要するものと考えますが、このセットがある撮影所は今後も時代劇などでたくさん使われると存じます。
フィギュアスケート選手・羽生結弦さんが、藩主・伊達重村役を演じたのも、原作者の磯田道史さんも役者としてご出演なさっているのも好評でして、お勧めできる映画でもあります。
出演者・キャストは下記の通りです。
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主演者一覧
※敬称略・順不同
造り酒屋・穀田屋十三郎— 阿部サダヲ
穀田屋十三郎の娘・加代—岩田華怜
穀田屋音右衛門—重岡大毅
茶師・菅原屋篤平治—瑛太
菅原屋篤平治の妻・なつ—山本舞香
造り酒屋・浅野屋甚内—妻夫木聡
浅野屋甚内の母・きよ—草笛光子
先代・浅野屋甚内—山崎努
煮売り屋「しま屋」の女将とき—竹内結子
吉岡宿の肝煎・遠藤幾右衛門—寺脇康文
大肝煎・千坂仲内—千葉雄大
味噌屋の穀田屋十兵衛—きたろう
早坂屋新四郎—橋本一郎
穀田屋善八—中本賢
両替屋の遠藤寿内—西村雅彦
和尚・栄洲瑞芝—上田耕一
伝馬人足利兵衛—沖田裕樹
伝馬人足卯兵衛—平野貴大
伝馬人足伝五郎—小松利昌
伝馬人足幸右衛門—宮本大誠
伝馬人足平八—尾上寛之
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第7代仙台藩主・伊達重村—羽生結弦
仙台藩の出入司・萱場杢—松田龍平
代官・橋本 権右衛門—堀部圭亮
代官・八島 伝之助—斎藤歩
郡奉行・今泉 七三郎—磯田道史:
ナレーション—濱田岳
監督—中村義洋
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