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2017年NHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」にて井伊直平の娘となる「佐名」(さな)を演じるのは、女優の花總まりさんです。

花總まり（はなふさ-まり）さんは、、宝塚歌劇団雪組にて、宙組のトップ娘役を約12年間演じるなど、実力もさることながら愛らしい容姿で注目されていました。
退団してから約4年後に舞台出演に復帰してから、ずっと舞台を中心にご活躍されていましたが、テレビドラマ出演は、この「おんな城主・直虎」が初めてとなります。

佐名と言う役どころですが、前田吟さん演じる、井伊直虎の曽祖父・井伊直平の娘が、この佐名となります。
要するに、小林薫さんが演じる龍潭寺の南渓和尚、宇梶剛士さんが演じる亀之丞の父親・井伊直満と、花總まりさんの佐名は「兄弟」と言う事になります。

井伊直平の娘である佐名ですが、実際の名前は不明ですので、佐名と言うのはドラマでのフィクション(創作)の名前となります。
この井伊直平の娘は、時期こそ不明ですが、今川家の人質を経て、今川家の重臣・関口親永の側室となった模様です。

大河ドラマ「おんな城主・直虎」においては、一度、実質的な人質として今川義元の側室となったあと、最初は寵愛を受けますが、のち関口親永に譲られる説が採用されています。

そして、のち松平元康、要するに徳川家康の正室となる瀬名姫(築山殿)を1542年頃に産みました。

その佐名(井伊直平の娘)が結婚した相手である関口親永は下記のような武将です。

関口親永

関口親永（せきぐち-ちかなが）は、元は瀬名義広（せな-よしひろ）と称した、今川家の中でもトップクラスの重臣でした。
1518年生まれで、父は瀬名氏貞　母は堀越貞基の娘となります。

父・瀬名氏貞は遠江・二俣城主を務めたあと、駿河の庵原郡瀬名村（静岡県静岡市葵区瀬名）に移りました。

なお、瀬名義広(関口親永)は次男であり、兄の瀬名氏俊(瀬名貞綱)が瀬名家を継ぐ立場です。
当時の通例としては、次男である瀬名義広(関口親永)は、僧侶として寺に出されてもおかしくないのですが、転機が訪れました。

今川刑部少輔家（今川関口家）と言う、今川家の一族である関口氏縁の養子となり、関口家の家督を相続したのです。
なお、今川氏親から偏諱を受け、関口親永と改めています。
そして、妻には、今川氏親の養女(井伊直平の娘)を迎えたと言う事になります。
前述致しましたとおり、瀬名姫(築山殿)は1542年頃に生れています。

こうして関口親永は駿河・持船城主となり、また室町幕府の奉公衆も務めました。

永禄3年（1560年）、桶狭間の戦いにて織田信長に敗れて、今川義元が討死します。
しかし、関口親永は跡を継いだ今川氏真を支えましたが、娘婿の徳川家康が今川家から独立します。
そのため、今川氏真から謀反を疑われた、永禄5年（1562年）に駿府尾形町の屋敷にて切腹を命じられました。
このとき、佐名(井伊直平の娘)も命を絶った可能性があります。

ちなみに、娘となる瀬名姫(築山殿)は、松平信康を産み、その娘・登久姫から繋がる系譜は、幕末の仁孝天皇・孝明天皇・明治天皇と繋がるので、関口親永は現在の今上天皇の直系祖先と言えます。

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